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社長のひとり言 

美容師のためのケミカル&サイエンス

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パラベン以外の防腐剤

パラベン類を使わずに化粧品を作るにはまず幅広い菌に効く防腐剤が必要になる。
無添加と称したりパラベンフリーなどといってもまったく防腐剤が入っていないものは一部を除いてはありえない。要するに何らかの防腐剤を配合するわけ。

代表的なものとしてフェノキシエタノール、ヘキサンジオール、それにメチルイソチアゾリノンあたりになるがこれらの防腐力はパラベンに比べるとかなり性能的にも劣り、パラベンと同等の防腐力を持たせるためには配合量も増加してしまうのと、肌や頭皮など対象物に刺激が出てしまうためどうしても難しい。

アクアヴィータのようにいわゆる水が占める割合が70%以上になれば、ベースとなるオードパティエンスはご存知腐らない水なのでパラベンを使用せずともある程度の防腐力は出せるのですが・・・

化粧品の用途、すなわち比較的毎日使用するものならまだ対応できるが、一度使ったらなかなか使用しないものや開封後1年以上持ってしまうような化粧品になるとパラベンフリーというのは難しくなってきます。それにフェノキシエタノールの配合量を上げ、ある程度防腐力を持たせようとしてしまうと芳香臭があるため大量には配合できずアクアヴィータのようにフェノキシ+メチルイソチアゾリノンを最低限配合し防腐力を持たせたりしています。

アクアヴィータだから出来ましたが、シャンプー、トリートメントになると原料の数も増えてくるのでそれも難しくなりますけどね^^

要するにパラベンを配合するという事は商品を組み立てる処方技術者が一番楽なわけで、一般的にはパラベンじゃなくて他の防腐剤の量を多く配合すれば、と思うのですが実際にはそんな単純で簡単なものではなく商品によっては水系であったりクリーム状であったりするわけで、防腐剤の特性で水系で存在しなければならないためクリーム状の防腐剤として使う際には予めオイル分に溶けるパラベンを最初に見積もって配合するためクリーム状の商品、例えば水系のシャンプーよりもクリーム状のトリートメントのほうが同じ内容量でも防腐剤の量が増えてしまいます、要するにオイルが多く入るもののほうがパラベンはオイルに良く溶けるために配合量が増えてしまうわけです。

パティエンスの『天使シリーズ』のシャンプーである七人の天使たちの防腐剤にはフェノキシエタノールとメチルパラベンという防腐剤の組み立てですが、琥珀色の天使たちの防腐剤にはフェノキシにプロピルパラベン、メチルパラベンとやはり防腐剤の組み立てを変えています。

たかがパラベンごときに(笑)
こういう仕組みって面白いんです、紐解いていくとね^^


次にパラベンをはじめとした防腐剤を一切使わない製法という事になると、これも配合する中身によっては出来ないものも多々ありますが加熱滅菌処理。例えばたんぱく質やアミノ酸などを多く含む製品には向かない。
なぜなら加熱していくとどうしても配合しているたんぱく質が壊れて変性してしまいます。

これもすごく難しいですよね、中身は加熱処理して滅菌できても充填する容器の管理が大変でしょう?
それに容器自体も滅菌にしたり充填室を無菌室にしたり、すぐに使い切るように容器を小さくしたり・・・

ここまでやれる会社、そうはないですよね^^

ちなみにドイツに在住されているお客様に自分の使っていらっしゃる化粧品はと聞くと、
『私は自然派』との答え。全成分表示を送ってもらいましたが表示はエタノール。すなわちアルコール(笑)

でもこれだと自然派うたって肌が強い方しか合わないと、矛盾を感じるのは僕だけじゃないと思うけど^^

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