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この何年間かは、ただ『傷んだ髪をキレイにしたい』、この一言に尽きる。
そして美容師がその素材美を生かしデザインしていく・・・・・

『傷んだ髪をキレイ』にってこの一言、本当に短い言葉だけどとてつもなく大きな意味を持ち、難しくもあり、一生かかっても課題は尽きないのかな?

昨日の記事の続きもかねF−Layer(18MEA)の修復について^^

傷んだ髪は親水化するというが、これはパーマ・カラー特にカラーリングによりキューティクル最表層の脂肪酸層であるF−layerは簡単に消失してしまう。それによりシステイン酸、すなわちアニオン部が生成、さらにA−layer(A層)が露出することによって今度はノニオン部が生成する。

ここでもうひとつ重要なこととして毎日の洗髪で使う水道の水。
この件は以前に「毛髪とカルシウムということで記事にしてますので参照下さい。

毛髪とカルシウム

このような理由があり、ダメージ毛は親水化するなどといわれる。修復方法としていくつか上げられるので紹介します。

まずは、シリコーンやポリマー系の原料から。特にポリマー。
なぜかというと、このアニオン部の補修にはカチオン性成分が有効。シリコーン付与だけよりもこのF−Layerの剥離によりカチオン性を持った原料は吸着性が高いから。プラスとマイナス。
強度保持のために付与するケラチンにおいても表面という意味ではアルキル化のものよりもカチオン化がいい。リピジュアも番手によってカチオンはヘアケアと明記してるし、ポリクオタニウムー33のHCポリマーしかり、髪を疎水化する目的であえてカチオンにしてるのだと思う。

そのほか最近では没食子酸。ただの没食子酸ではなく分子構造内にグルコース水酸基を持つもの。分子内にフェノール性水酸基、カルボン酸基、グルコース(ブドウ糖)や他の複数の水酸基を要していることが条件で、メカニズム的には分子内のカルボン酸基を持っているという事が重要でカチオン界面活性剤と複合体を形成する。

カチオン界面活性剤と併用するとアルキル鎖を外側に配向するという特徴を利用し擬似キューティクルを形成させることで疎水性を回復させる手法。
大手のメーカーではもうこの没食子酸は研究などもされていて、その構造から毛髪の親水部に多重的に水素結合を形成することも解っていて、付与後の洗髪耐性やきしみ抑制効果は洗髪7回まで維持などというリリースも出ています。

毛髪修復という意味ではケラチンなどのたんぱく質だけ付与すればいいといえないと言ったのは、毛髪断面積の85%はコルテックスで15%がキューティクルなわけだけど、このわずか15%のキューティクルの役割は非常におおきい。最近特にSOX21での抜け毛のメカニズムでも解明されたようにダメージ修復の指標にもなる毛髪強度にも影響してくるのがキューティクル。年齢とともに髪が細くなるのもまたしかり。

こういった髪への対処方法としてキューティクルがハリ・コシ感に重要な役割を示すということ。
また市販のシャンプーやトリートメントで、シリコーンによる感触向上の目的でシリコーンやアミノ変性されたシリコンの付与はまた別の弊害が出てきます。

この弊害、次回話しましょう!
七人の天使たち(シャンプ−)は何度かブログでご紹介していますが、琥珀色の天使は一度も紹介してないから^^

毛髪のダメージからはじまって髪の構造も修復においても考えて組んだ処方、髪の感触も上げ、そしてお客様がサロンにいらして施術する際にも邪魔をしないよう考えて考えてやっと出来上がった商品です。

18MEAなど目新しい名前に惑わされ、実はジメチコン、みたいな商品を使うより、どうせジメチコン使うのなら髪の構造や修復メカニズムなど真剣に考えてみると普段のサロンワークもとても楽しいですよ。


最後に髪を疎水化するってことで渋めのお茶や紅茶を煮出して処理するのは効果的かって事だけど確かに紅茶やお茶はポリフェノール、タンニンだから原理はわかるけど。


僕にはブログでその記事書けないかなぁ、申し訳ない(笑)
詳しくはケミカリストのセミナーで話しますね^^

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