FC2ブログ

社長のひとり言 

美容師のためのケミカル&サイエンス

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | --:-- | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

毛髪のダメージ要因を考えてみる

2日続けてブログの更新ははじめてかもしれない^^

引き続きダメージの要因ということでの第2弾!
ダメージには大きく別けるとパーマやカラーなどによる化学的な要因のダメージ、日常生活による物理的な要因、パーマやカラーをした上での日常的なダメージが加わり複合的なダメージと3つに別れるのではないかと思う。

美容師が髪を施術する場合ほとんどのケースは単体ではなく最後に上げた複合的なダメージに出くわす場合が多いのでは。
例えば紫外線は良くないという。でもなぜ良くないの?
カラー毛(ブリーチ毛)には特に良くないなどと言われたりしているんだけど、まあ、考えられる要因としてはカラー時に残留する過酸化水素が紫外線に照射されると傷むとか?

メーカーさんも美容師さんも紫外線はダメージになるっていうけど、では紫外線に当たるとどこがダメージするのか?

結果的にはダメージ部分の退色。では実際に紫外線を当ててみる。
紫外線の中でもっとも有害とされるUVBを健康毛、ブリーチやカラーを施した毛髪に同時間照射してみる。実験の試料は毛束、医療用紫外線蛍光ランプ、これ毛髪をスライスし2万倍の透過型の電子顕微鏡での観察。

まず健康毛の微細構造。スキャナがあまり良いものではないので画像が荒れていますが勘弁してください。

断面1

次にこの健康毛に50時間紫外線を照射するとこうなる↓

    紫外線50時間

この倍率でもA?layer、エキゾ、エンドの堺というか区切りみたいなものは一切わからない。おそらく境目がはっきりとわかる倍率とは10万倍くらいなのでは。
横に走る線がキューティクルをつなぎ合わせているCMC。ダメージというかエンドキューティクルと思われる場所には無数の空洞が出現する。これがいわゆる手触り間の悪化やダメージといわれるもの。(S100A3)

次にブリーチ処理した毛髪↓

     ブリーチ

紫外線照射のものと比べるとわずかに軽い状態のようにも思えるが、やはりダメージは進行。

ブリーチした毛髪に50時間の紫外線照射してみると

     ブリーチ50時間

さらに悪化しているのがわかる。
このような状態の髪にさらに日常生活での熱によるダメージ、ブラッシングなどが加わるとさらにダメージが加速するのはお解かりと思いますが容易にキューティクルの剥離を起してしまう。

SEM観察の表面はこのようにリフトアップがみられる。

        リフトアップ 1


さらに拡大すると

      リフトアップ2



今後、パティエンスが研究所を設けられたらこのような実験は容易に出来るのだと思います。未処理でブリーチ、紫外線照射した毛髪、パティエンスの処理剤を用い前処理を施した上でのダメージ度の違いなど紹介できたらいいですよね?

また手触り感の悪化、ツヤの低下と考えられているのがキューティクルの表面形状の変化。意外とこれ、取り上げられるケースは少ないんだけど幅と深さの関係。毛髪修復するに当たってはこの辺のことも頭に入れておきたいところ。

       キューティクル(1)

       キューティクル(2)

       キューティクル(3)

ダメージを受けて手触りが悪化した毛髪は下2つの図のように健康毛に比べ幅及び高さに変化が生じることがわかっている。ここで美容師がどのようにしてこの幅を埋め健康毛のような手触りに上げていくのか?
カチオン性のポリマー、ジメチコンなどが有効とされていますが、やはりシリル化のケラチンやシルク、それにキトサンなどがもっとも効果的に思える。それにプラスしてシリコーンやポリマーを併用することにより修復度が増し、長持ちさせるという意味でも効果は高いのかなとお解かりいただけるのではないでしょうか?

ダメージにはどんなものがあるのか?
また。毛髪内でどんなことがおきているのか?
ただ修復するにはケラチンが有効で、手触り感を向上させるにはシリコン、みたいな考えから脱皮するにはいい機会だと思います。

ぼくら美容師は常にダメージと向き合っていかなければならず、言い訳としていろいろなことが言われていたりします。でも実際に施術するのは美容師でありけしてメーカーではないから。
普段のサロンワークの中で今まで見たこともないダメージに向かうのはもちろん美容師になるわけだから施術後、上手くいかなかったからといって逃げ出すわけにもいきません。

仮にメーカーサイドは使い方が悪いの一言で逃げ場はいくらでもあるのではないかと考えさせられる。
そういった意味でも逃げ場のないサロンワーカーに信頼していただき、時にはパティエンスの商品が強い味方になれ、より高度な施術が可能になればなおさら嬉しい^^

そういった意味から是非、なぜダメージするのか、または毛髪構造の中でどのような変化を起しているのかって非常に大事になってくるというのが僕の考えでもあります。



これらの複合的なダメージを加味した上での毛髪に対して効果的な処理の仕方ということで順次ブログを更新していこうと思っています。


スポンサーサイト

| 日記 | 12:40 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT














PREV | PAGE-SELECT | NEXT

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。