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社長のひとり言 

美容師のためのケミカル&サイエンス

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シャンプーの製造過程

すごい!!
拍手の数が60超えてましたね^^
50を超えたら新しい記事書くなんていっておいて!
でも更新してから3日くらいでいきましたね。3ヶ月更新できなかったらどうしようと思ってました^^

今日はお約束どおりシャンプーについて記事にしようと思います。
僕はシャンプーを試作する場合、1L作ります。なぜかというと原料を配合重量%きっちり計測していくので、300ccとか500ccとかよりも計算しやすい(笑)

まずは1Lのガラス製のビーカーを用意して活性剤などを量りビーカーに入れていきます。この場合、原料メーカーの参考レシピみたいなものを見ると界面活性剤は40%?45%くらい。そしてイオン交換水などどんどんビーカーにいれていきます。

最後に水を入れて100%重量になるようにするので、はじめに加える水は大まかで全体の2割くらい。

そして添加する修復原料なども入れていきます。この時特殊なたんぱく質などの原料によっては熱処理できない原料もありますが、ほとんどのものは最初に配合していきます。

DSC00025.jpg


この状態ではまだシャンプーはくすんで濁っているので、熱を加え殺菌という意味もあって、そうだなぁ80℃くらいまで温度計を差し熱を加えていきます。下の写真右上に写ってるビーカーのものは熱処理したもの。
これくらいキレイに澄んできます。

今紹介してるのは本当に手作りのシャンプー。商品にする場合はこれをステンレスの高圧乳化釜で作るわけ。ボイラーから高圧の蒸気を引き込んで加熱、乳化して製造していくわけです。

DSC00026.jpg

シャンプーはお風呂場など湿気の多いところに置くので雑菌がわきやすい。そのため他の化粧品類よりも若干ですが多く防腐剤を配合し、防腐力を持たせるのが普通。

2年以上パティエンスの商品をお使いの方はご存知だと思いますが、一番最初に製造した七人の天使たち、処方を組む際パラベン類の配合を極力抑えた配合で商品にしたのですが^^
防腐剤をあまり入れたくなかったから!

それが大失敗の元。シャンプー分離してしまった。そのとき菌の検査もしたのですが、製造直後よりも若干菌の数値は高いものの基準値内。
このときの改良で分離しないように界面活性剤の量を若干上げたのですが、逆に泡立ちが悪くなってしまったの^^

シャンプーの基材である活性剤の量を増やすと泡立ち悪くなる?
そうなんですよ。活性剤の量を5%減らし水の量をその分増やしたら泡立ちが良くなる^^
面白いよね。

DSC00019.jpg

ちなみにたとえばアニオンでカワシルク、両性でCPBーR(コカミドプロピルベタイ)やLMEB、アニオン系でソイボンSLEなど、他に過脂肪剤やエステル類を5?6%、パラベンなど。
これでもう立派なアミノ酸系シャンプーになる。
しっとり系でCPB?R、LMEB配合だからカラーの退色防止もうたえる。櫛どおりをよくするためにポリクオタニウム10などカチセロやジメチコンなどを加えるのが一般的。
さらに修復剤として高分子系のケラチンやリピジュア、ペリセアなどなど。
でもこの添加剤、悲しいかなほとんどのケースで0.01%。おまけにアミノ酸の複合原料0.1%添加で19種類のアミノ酸を表示名称で表記できてしまったり、PPAAやエルデュウ、プロデュウなどなど。

だから裏に表示してある成分って実はあまり当てにならない。悲しいかな!
いろいろな成分入ってるからいいもんだって信じ込んで使ってる。それだけならまだしもお客様にも勧めるわけでしょ?
別に騙そうと思ってるわけではないと思うんだけど。
でも薬事法で定める化粧品の企画の中で0.1%以下の配合原料は表示に対して順不同。わかりやすくいえば0.09%入っているパラベンよりも9分の1の量の0.01%のリピジュアのほうが先に明記してある場合も多いということ。

またまたいやなこと言ってると思われちゃうね、同業から(笑)
実際髪の修復原料を0.01%添加してもほとんど効果ない^^いろんなテストしてみてるけど最低でも0.5%は必要に思う。
0.5%と0.01%ではかなりの開きができる。だって50倍ですよ!1%なら100倍って事!

さらに正直言ってしまうと上記に上げたシャンプー基材であれば300ccでパティエンスで販売するなら価格は¥1800でも販売できる。
そこが苦しい。
「パティエンスのシャンプー高いからなぁ?」

こんな声あちこちで聞こえてくるけど、だてに価格高くしてるんじゃないよって喉もとまで出てくるけど、基材が4割、それに対して修復原料である添加剤6割、こんなシャンプー他にないと思う^^
せいぜい基材95%で添加剤5%でしょ、配合の原価は^^
だって0.01%って配合量ほとんどないから!天使の夢は最低でも0.5%、多いもので1%と思ってるし。

だから何なの?
って言われそうだけど、実際に使ってみて違うでしょ明らかに!



最後に美容師さんでジメチコンのこと詳しく書かれている方多いですよね?
僕のブログの検索で上位を占めてるのがジメチコン、アモジメチコン。ホントにビックリするくらい多い!
美容師さんのブログなんかはたまに覗かせていただくんだけど、市販のシャンプーでの実験。なんか馬鹿げてると思う。何の実験かっていうと市販のシャンプー使うと髪がベトベトになる!
これすべてシリコンのせいってね(笑)

でもね。最近のヘアケアに配合しているシリコン原料ってサラサラはしてもベトベトはしないと思うんだけど。確かに高粘度のシリコンは水あめみたいだけど。
でもシャンプーやトリートメントに配合する番手のものって見た目はコーヒークリームのような乳化型のモノがほとんどなんじゃない?

今現在、市販のシャンプーやトリートメントのほとんどはダメージ毛用と称したもの。洗い上がりはさっぱりよりもしっとりしていたほうがダメージには良いような気がするもの。
なので過脂肪剤の添加量も多いのでは?
たとえば、PCAイソステアリン酸のPEG系のヒマシ油やオクチルドデカノールあたり。それに植物性の油剤が必ずといっていいほど、ダメージ毛って称したものには配合してるのが最近の傾向。

確かに髪の内部から健康になるような処方はしてないけど、それをシリコンのせいにしたのではカワイそすぎますよ?(笑)

次回はアミノ酸について詳しく書きます!

| 日記 | 18:22 | comments:1 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT

昨日はセミナーお疲れさまでした!

梅田美容さんの講習ははじめてでしたが社長の講習で本当に良かったです。
また憧れの社長に会えたことは僕にとってはこれからの転機になったような気もします。
話の内容、技術の見事さ、何よりも髪をきれいにしようとする姿勢が手に取るように伝わり、たくさん刺激をいただきました。

最近スタッフの件でクヨクヨ悩んでいたのですが社長のアグレッシブで前向きなな姿見たら自分の悩みなど吹っ飛んでしまって、帰り道は本当に講習に伺ってよかったと思いました!

本当に元気までもらって得した気分で帰ってきました!

来月そうそう、早速注文したいと思いますので今後ともよろしくお願いいたします。

| WAT | 2009/06/30 22:06 | URL |














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