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社長のひとり言 

美容師のためのケミカル&サイエンス

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病気と髪の関係?そこまで考えるべきなのか?

月末で忙しい方も多いのかな?
僕もここに来て疲れが出てきたというか、でも週に5日も講習してるんだから疲れも溜まります。
講習だけならなんてことはないんですけど、昼間はサロンワークをはじめお店の事も色々やらなければならないことが多くてついブログの更新ができず・・・・

あと来週1週間ハードなスケジュールだけどがんばろうと思っています。
明日から3日間大阪、神戸に講習のため出張。

火曜日に帰ってきて木曜日は銀座で商品説明、日曜は栃木で講習、月曜は相模原で講習とあまりお店にいられない。ブログも更新できそうになく急遽PCに向かって更新!


つい最近の出来事。
あるお客様がいて

「髪を綺麗にしたい」

別にパーマやカラーで髪が傷んでるわけではなく、持病というか病気で長い間薬を服用。
その服用しているお薬のせいで髪に影響してるようなお客様、美容師なら経験あると思います。
僕自身も今までそれほど気にはしていなかったのも事実。

病気でお薬服用しているんだから髪にツヤがなくなったり、ごわついたりってしょうがないかもって内心思ってて、そういう事ってお医者さんの範ちゅうで僕らがとやかくいう事じゃないのかなってね。

でもこの夏、セミナーなんかの授業で病気と髪の関係みたいなことを色々勉強していくとこのままでいいのかな?ってふと疑問に思うこと・・・・・

今の世の中ストレス社会で精神的な病気も多い。抗うつ剤とかホルモン治療をされている方、またお年寄りに意外と多い骨粗鬆。

本来美容の仕事じゃないって言われてしまうとそれまでかも知れない。でも女性ってたとえ病気になっても、お年をめされても、髪を綺麗にしたいって気持ちはすごく強いっていうのはわかってる。
それをお医者さんに相談しても髪が綺麗になる薬は処方してくれない。ましてや病気が治ってからすればいいでしょ。見たいに言われてしまってはどうすることもない。


でもこれから先、こういうケースは益々増えていくだろうし、薬の服用で髪にも影響があるのであれば、僕らが少しだけの知識の蓄えで対処できるケースもあるんじゃないか?
そんな風にも思えてしまいます。


たとえばね、長寿国日本。特に年配の女性に多いのが骨粗しょう症。若いうちなら造血作用の骨髄ですが年とともに造血するどころか逆に骨髄内部が軽石のようになってしまってちょっとのショックですぐ骨折してしまったり。こういう治療をしている方って最近特に多いみたい。

骨を丈夫にするには服用治療しかないんだけど多くはカルシウムの摂取。他にビタミンDを増幅させ骨を作っていくような薬が出される。
これなんてことない、髪には関係ないって普段どおり施術してしまうと思わぬ弊害もある。


ある専門誌を見てみると髪には微量元素が平均で4%含まれていて多い方は倍の8%も。以前毛髪ミネラル検査の事記事にしたけど、毛髪ミネラル検査はこの髪に含まれている微量元素を分析するもの。いわゆるカルシウム、マンガン、マグネシウム、亜鉛、鉄、ヒ素などなど。

http://kd6301jp.blog66.fc2.com/blog-entry-88.html

和歌山のカレー事件を例に挙げたけど、人間は食物や飲料を摂取して栄養を取るわけだけど、取りきれないものは尿や汗で体外に放出させるなんて良く聞きます。
サプリメントも取りすぎたものは尿や汗で体外に出てしまうから取りすぎには注意なんていわれたりする。でもすべてが尿や汗で出るわけじゃない。それは尿検査でも血液検査でも反応しない。
人間の体って良くできてるもので、これらのいらないミネラル分は髪から体外に放出してるって、それを調べるのが毛髪ミネラル検査。

薬局で売ってる除毛剤を例に挙げてみる。
手にとって臭いを嗅ぐとわかるけどかすかにパーマ液の匂い。主成分はチオグリコール酸ナトリウム。
パーマの1剤はチオグリコール酸とアンモニアの化合物だけど、除毛液の主成分はチオグリコール酸とカルシウム。カルシウムには揮発性はない。

仮に骨粗しょう症の人がカルシウムを服用していて、こういう研究を僕自身がしたり、見たわけではないから推測にしかならないけど、通常の髪よりも微量元素が多いとする。

パーマ1剤塗布すれば過剰に反応するのは当たり前の事。でもかけてみて何でこうなってしまったんだろうってわからないのはもっと最悪なんじゃないかな?

何のためのカウンセリングだろう?医学ではカウンセリングって言わないの。仮にいうとしたら”インフォームドコンセント”患者が納得するまで話し合い今後の治療や治療方針について徹底的に話し合う。仮にリスクのある病気なら、最悪の事態になったときの事まで事細かく話し合う。徹底的に!

でも、うちのスタッフも30分、40分カウンセリングしてるときも間々ある。でもこうなるともうカウンセリングじゃないんだよね。立派にインフォームドコンセント!
もちろんダメージの事もあるし、スタイルの事もある。今後ヘアスタイルをどうしていくのか、半年後、1年後の事まで考え提案していく。こういった病気についてや服用している薬の聞き出しとかもね。場合によってはそれがお客様との信頼関係になってるのかも知れない。


つい最近も内分泌的な病気の方に遭遇して、髪にツヤがない。これはパーマやカラーによるものではない。副腎皮質ホルモンと髪の関係。勉強したことだからすぐにわかった!

薬剤によるダメージではないことを。だから自然に

「何か病気とかでお薬飲んでいたりしますか?」

「はい、ホルモンの関係の病気なんで薬の関係で髪質が変わっちゃったんですよね。綺麗になりますかね?」

「 もしかして副腎皮質機能亢進症ですか?」

「えっ、なんで知ってるんですか?」

「実は今僕大学で・・・・・・」



どういう病気かというと、副腎は左右の腎臓の上に一つずつある小さな臓器で,様々なホルモンを産生する内分泌機能を持っています。内部は髄質と皮質に分かれており、その構造から副腎を卵に例えることができ黄身の部分は交感神経の固まりのようなもので髄質と呼ばれ、ノルアドレナリン(アドレナリンの前駆物質)とアドレナリンが分泌されます。

白身に相当する部分が皮質と呼ばれ命を左右するステロイドホルモンを分泌。代表的なホルモンは糖やグリコーゲンを生成させたり抗炎症作用や抗アレルギー作用を持つ糖質ホルモンと言われるコルチゾール、体の電解質を調整する鉱質ホルモンのアルドステロンの二種類です。
また男性ホルモンであるアンドロゲンが分泌され、蛋白質の合成や成長を促進させます。
女性もこの副腎から男性ホルモンが分泌されているのです。

副腎皮質機能亢進症という病気があって副腎皮質から分泌されるコルチゾ?ルの慢性的な分泌過剰状態によって起こります。コルチゾ?ルは多様な作用を持つため体内の様々な組織に影響を与えます。これはタンパク質、炭水化物などの代謝不良、リン脂質などどの生成不良などが起こるとの事。

これ最近かかる方が多い病気の一つとしてつい最近勉強してたこと。なぜ興味を持ったかというと、この病気の症状として髪のツヤが失われるって事があげられてたから!
普段のサロンワークの何か役に立たないかってことで。

でもビックリしたのは、症状の一つとして髪のツヤを失うって明記されているにもかかわらず、それに対処した治療や投与はまったくなされていない。
でもこれらの病気を治せれば髪はみずみずしさを取り戻せるんだろうけど。

実際にお客様でも何人かいらっしゃいます。でも今まで何の対処もできず、施術後綺麗になってお帰りになっても2週後にご来店された時には、パーマもかけていないのに髪がチリチリ、ゴワゴワに!
はじめはうちで施術した後、他店に行ってパーマかけたんだろうって思ったくらいなんだけど、実は病気によるものだったって最近気付いて・・・・・・・

でもこういうお客様も中にはいらっしゃるんですよね。病気だからしょうがない、私の髪はもう綺麗にならない。それなら最高の知識と技術を持った美容室で髪をやってもらいたいって。
それなのにお客様の期待にこたえてなかったんだよね、いままで。
だからこういう事勉強して知識を持って施術させていただこうと思っています。今できることを精一杯駆使して、満足してもらいたい。


いままでお客様の悩みはダメージってことばかりに気がいっていたけど、ダメージばかりが悩みではなく、病気による髪の悩み考えなかったなぁって、少し反省しています。

朝、6時に起きてそれこそ3、4時間しか睡眠とることができず学校行って、あまりサロンワークに役立つこともなかったなぁって正直思っていたけど、苦労した甲斐があってまた一つ大きなテーマができたのかなぁって思っています。
ダメージばかりではなく、他にも悩みを持たれているお客様がいれば解決の糸口を見つけなければいけないし、改めて考える機会をもらったというのが率直な感想かもしれません。


病気と髪という事でブログにしてみましたけど、こういうケース他にもあれば是非メールなどで教えてください!

| 日記 | 18:12 | comments:1 | trackbacks(-) | TOP↑

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