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社長のひとり言 

美容師のためのケミカル&サイエンス

2008年04月 | ARCHIVE-SELECT | 2008年06月

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ビビリ修復に還元剤???

今月、最後のブログ更新かな?

コメントの答えですが、なぜビビリ修復する際還元剤を使うのか?
残念ながらその答えはどこにもないと思いますし、顕著な毛髪科学書にもでていない^^

それは髪を触る僕らが自分なりの解釈を元にして作り上げていくものであって、そのような毛髪科学書の理論と照らし合わせ、実際施術してみてやるほうも、やられるお客様も満足するのが一番!

最近こそ、ネットなどで美容師さんがブログなんかでビビリの修復法なんてのが多くなりましたよね?
でも、僕自身やはり数年前かなり悩んだ事項ですし、ダメージにまつわる理論を色々勉強してきた末の結びつきというか、ダメージさせない施術やダメージの修復理論は誰よりも強く持っていると思っています。
またスピエラやシステアミンを使ってビビリ修復って多いですよね?でもおそらくこういった発想の元はじめてやったのは僕じゃないでしょうか?(笑)

処理剤がまだ商品になる前からほぼ今の処方の処理剤を使っていて、それまではビビッた髪どころか枝毛さえも切らなければならないと皆がそう思っていたと思います。

でもそれらのダメージ状態をどこまで改善できるかっていうのが僕らの挑戦でもあったわけです。パーマ剤においては最近の傾向として処理剤ではなく還元剤自体のアルカリ度を下げ施術時に少しでも毛髪に負担をかけないようにってものが多いのですが、確かにそういう薬剤が必要なのだけど、じゃあ傷んでしまった髪に使う薬剤ってこれといってないんですよね。


今ある修復できるって原料を使って、その原料の持っているポテンシャルを最大限に引き出し使って施術するのが美容師であり、そのためもっともっと知識の向上に努めるべきってことをここ数年ずっと思ってきたこと!

今でこそ他店で施術して髪がビリビリになってしまったというお客様に対して意図も簡単にやっているかのように言ってますけど、何年か前はそんな事はなく、たまたまが重なって「これはおかしいぞ?」から「なぜだろう?」って疑問から、違う分野からの理論を勉強たり、原料自体の特性や性質などをひとつづつ理解していくうちに段々と物事が繋がってきて今の僕はあると思っています。

実際僕が講習などで【還元トリートメント】と称して推奨しているわけだけど、これも自分の体験談から話してて、普通に考えてみてもトリートメントの工程の中に還元剤を用いながらって感覚的にも理論的にもなかったこと。
たとえば剛毛の髪に対しての処置で裏技的に還元剤で髪をわざと傷ませておいて柔らかくさせるって手法聞いたことがあるかも知れないけど、こういう根も葉もない噂ってたくさん出回ってるの。



ビビリ毛に対してなぜ還元剤を使うのか?自分ではこれ立派に裏づけがある!文献や実験結果とかじゃなくて実際に施術してみての実技論。でも僕なりに理論も解明しているし結果がすべてでしょ?

パティエンスの商品で発売までものすごく時間がかかっているって何度もお話してるんですが、すごくといっても2年位かな?でもその間毎日その処理剤を使っていて、この処理剤を使って枝毛はほぼ完璧に治せるかなぁ?でもビビリ毛だけは処理剤を使ったトリートメントだけではどうも納得いかない。

その頃からk-dashでは矯正施術が多かったこともありある疑問に!
ダメージ毛に何度かトリートメントを施していただいたお客様。どうも自分では納得いかない。きっとお客様もそう思っていたんだろうけどね。ある日根元のクセが気になるからって矯正したいってことになって。もちろん塗布する薬剤は調整して使うんだけど、これが見事なまでに綺麗になっちゃった。

「なぜだろう?」ここでまた疑問!スタッフからは
「あのお客様の髪、ほかのお店だったらお断りしますよ。社長」

でも結果はものすごく良くてお客様がビックリされてそして大喜び!

還元剤を使ってトリートメントするっていう発想はたぶんここから始まったと思ってる。
他のスタッフに聞いてみても僕もそう思います。私もそう思っていましたってね!

ダメージ毛に対しての縮毛矯正の自信もつきますでしょ?
だから究極のトリートメントは縮毛にありって前にブログに書いていますけど、でもこういうお客様1人、2人じゃないわけ。何人も何人も同じ現象が起きてて、ご来店するたび髪がどんどん良くなっていく!

「もしかしてビビリには還元剤で処理すると修復できるのかも知れない?」

ここで初めて気付くわけ。それからは毛髪の構造をもっと専門的にとか還元終了時、髪の構造変化を構造式や示唆式に当てはめていくと

「やっぱりそうなんだぁ」
ってわかってくる。毛髪に対しての専門書ってたとえば

「ダメージする髪は【ランチオニン】が生成されこれは硫黄の原子を1つ失うと出来るものであり、結果的にシステイン酸の生成につながり髪をダメージさせてしまう」

こういうヘアケアの研究員なんかが見る書物読んでみても、じゃあどうすればいい的な記載は一切載ってない(笑)

だから今はそれを解明するのはメーカーでも研究員でもなくやっぱり美容師さんになっちゃう^^

ビビリの修復理論ってちゃんと紙に書いて説明できるレベルに今はあると思っているし、今後もどこかで講習をやらせていただく際にももっともっと詳しく説明させていただきますけど、今日はほんのちょっとだけ紹介しますね?
この理論も専門的にブログのパート2に載せなきゃですね?


還元剤でSS結合を切断しなんて言うんだけれども、これもちょっと意味合いが違ってる・・・
ジスルフィド結合(Disulfide bond)とは2組のチオールのカップリングで得られる共有結合の事。ジスルフィドブリッジとも呼ばれ、生化学、生物有機化学の世界では厳密にはペルスルフィド。


本来はC-S-S-CまたはCHCH2-S-S-CH2CH

kami1.jpg


これはシスチンを表してるんだけど、ビビリにも何種類か考えられ、縮毛矯正やデジによるビビリのほとんどは熱変性が加わったもの。

上の図のS-Sの部分がSH-HSになれは切断された状態になり還元終了時にはシスチンが切り離されシステインとなる。この状態をデヒドロアラニン中間体といいさらに高温により別な結晶体を作ってしまいます。

この状態で酸化剤である2剤を付与することによりHを奪いS?Sに2次的結合を起こすわけだけど、その際硫黄の原子が1つ抜け落ちてしまいS-SではなくSの硫黄が単体で残ってしまうランチオニン。または硫黄の原子自体が2つとも抜け落ちてしまう状態、分子間が完全に切り離された状態をリジノアラニンといい、このような状態の時にビビリになってしまうって考えています。

還元剤を使ってっていう意味合いはここから。これらを正常なS?Sに戻すためには髪の中に擬似的にSを持ってくるしかなく、それも髪にしっかりと吸着させる、または髪の中にしっかりと残るような処理剤の使い方、技法が必要になってきてきます。

たぶん頭こんがらがったかな?でもこの話してしまうと延々と書いてしまうと思うのでまた講習の時にでもお話させてください!



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お試しセットなるもの!

やっと出来上がってきました!
縮毛矯正剤【一撃】まだ正式な商品ではないのでサンプリングとしての販売です。
商品ラベルも薬事法の最低限の表示のみの商品ですが、仮名称:パティエンスパミーラストレート!

ここ何年か本腰入れて縮毛矯正に取り組んできて、スピエラをはじめシステアミン、チオグリセリン。
このあたりの還元剤はここ数年で薬剤としてはものすごく進化してきたもの。
ダメージ部分に対しては非常に結果が良く、お客様も大満足^^

以前も記事に書いたと思うけど、ことダメージ部分の施術、トリートメントでは100%近い確立で施術できるって言いいました。でもこれらの薬剤を使用しても、ひとつだけどうしても納得できない部分。それが新生部。根元から3cm?5cm部分。確かにカラーが定着し、髪のダメージは無視できないんだけど、肝心の地毛のくせまでは伸ばせない。

ノンアルカリとか微アルカリって商品あるけどこのようなものを使ってもこれはあくまでも中間、毛先用。ダメージしてるからって根元には使えない。

ハードと銘打った矯正剤を使ってもなんとなく物足りなくて!でもお客様の中には縮毛矯正がなくてはならないもので、地毛の部分を綺麗に伸ばしたい。でもダメージさせたくないっていう方がホントに多いの!

市販の矯正剤を使っても根元はなかなか綺麗に伸ばせない。だから色々なメーカーのハードタイプの矯正剤を使ってみてもしっくりこない。強めのテンションでブローし、アイロン。気持ちの中ではそうだなぁ15分から20分の放置時間で、頑固なクセでもしっかり薬が反応していて1剤お流し後にストーンって綺麗に伸びてるのが理想。ブローは軽めにかけても綺麗なストレート。アイロンはクセを伸ばす感覚ではなくてシリル化されたpptの吸着性を高める感覚が理想なの!

ハードといってもスペックが弱くて^^
強い薬を減力させるのは意図も簡単なんだけど、弱い薬を強くするのは出来ないでしょ?

そういう意味で生まれた【一撃】もちろん処理剤を使って中間、毛先用に減力して使うことも出来るし、既存部はシステアミンだったりスピエラをつかっていただければそれこそ”パーフェクトストレート”です!

美容師さんと話してても「矯正でクセ伸びないんだけど、どうしたら綺麗にクセ伸びますか?」って良く聞かれる言葉。それに対して僕の答えは決まってこう

「しっかり前処理して、強い薬を使ってなるべく短時間で反応させ上げることだよ!それが一番髪にも負担がないから」って!

でもこの強い薬がないわけ(笑)



とりあえずパティエンスの商品を使ったことがないけど一通り試してみたいっていうサロンさん向けにどんなお試しセットにするのか?
単純に矯正剤とシステアミンのパミーラにするのか?
それともある程度の処理剤をサンプルで同封し試してもらうのか?
でも色々考えた挙句やっぱりフルセットで使っていただこうっていう結論に達しました。

お試しセットの内容は次の通りです。限定○○セットって言えないんだけど、在庫の状況次第で打ち切ってしまうかもしれません。ご興味もたれた方、1度使ってみたいと思って下さった方はパティエンスのホームページのトップページにメールフォームがありますのでそちらからご注文、お問合せ下さい。

還元剤お試しセット


全部で17セット!¥41,055(税込)送料、代引き手数料別途です。お試しセットにしては少々値は張りますが処理剤8種類分は無償サンプルですので、内容的にはかなりお得なセットです。

内容は

○縮毛矯正剤ハード【一撃】   1剤、2剤        各1個
○パミーラ、デジ用 過水(液体)  2剤           1個
○CMCエマルジョン【ペリセアーゼ】  1000g        1個
○パミーラ【システアミン】        1000ml       1個
○パティエンスバッファ酸リンス     1000ml       1個
○オードパティエンス(希釈用)     500ml        1本
○七人の天使たち(シャンプー)     300ml        1本
○琥珀色の天使(トリートメント)     280g         1本 

処理剤サンプル各50cc(原液)
○天使の涙(トリートメントオイル)
○アクアヴィータ
○ソワキュート
○モイストパティエンス
○ガンマルファ35000
○アルファソリューション40000
○キトグラス
○ヘモグロス  

それと施術マニュアルの記載のあるブログパート2のパスワードもお付けいたします!

商品はたくさんあるんだけど、サンプル用の容器の数量に限りがあるので容器が終了し次第打ち切りになってしまいますのでお早めに申し込んでくださいね^^ 


それと来る5月20日(火)6月10日(火)13:00?17:00まで2回に渡りへアケミカリストの講習を行ないます。最後の6月10日は認定試験を実施し、合格者にはパティエンスのケミカリスト認定証を授与いたします。今回はあくまでもレベル向上の目的で講習、試験を行ないますのでお取引上の割引の特典は設けていません。

毎回すぐに定員になってしまうので50名とか100名くらい入れる会場を借りてと思ったのですが、できればK-dashのお店もみていただきたいという事でときわ台店で行ないます。
お店であれば、その場でトリートメントなどデモンストレーションなども行なえるし、僕がどんな環境で普段仕事しているのかおわかりいただけると思って!

理想は20名、ギリギリ30名かな?告知する前にもう半分埋まってしまっていますが残り15名ほど募集いたします。詳しくは03?5948ー4610までお電話いただくかホームページトップページのメールフォームから「ヘアケミカリスト講習」選択いただきお申し込み下さい。

費用はお取引サロン様¥5000、一般参加¥8000です!(講習2回分)


今日はこれから都内で打ち合わせ、ゴールデンウィークは地方に出張で6日まで帰れません。
ゴールデンウィークは忙しいんだろうか?昨年はすごく忙しかったんだけど、今年はどうなんだろう?
でもスタッフを信じてがんばってもらおっと!

今はまったく忙しさが読めない^^
朝、予約がなくても当日予約集中してしまって、やっぱり土日は忙しい、先週も結局土曜3件、日曜2件、予約が取りきれずお客様お断りしちゃったし^^

スタッフ全員がもうパンク状態で予約が受けきらない!でも予約取っててお待たせするわけにもいかず、慢性的な人出不足もあるけどあと1人、2人スタッフが増えてくれるともっと回ってくるのに(困)

ブログを見てる方で転職考えてる方いますか?特に女性の美容師さん!地方から東京に出て仕事したいとか?いろんな問題あると思うけど僕らと一緒にk-dashで苦労して、お客様に喜んでもれえるような美容室創りのお手伝いして下さる方、大、大、大募集しています!
些細なことでも相談してくださいね。



コメントたくさん入るんですね^^
コメント下さった方ありがとうございます!

僕の道具って何だろう?たいしたもの使ってませんよ^^
まだ出かけるまでもう少し時間があるのでちょっと紹介しちゃおうかな?


まずシザー。去年ハヤシシザーで4本特注で作りました!

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上はドライカット用のシザー!

下はメインのシザー。なぜこの鋏えらんだかというと、職人さんのこだわりがヒシヒシと伝わってきたから!こだわりが半端じゃないって思ったし、素材はナルトなんかで御馴染み超微粒子粉末剤の「ハイス鋼」。

シザーの多くはコバルト鋼なんだけど、さらに高い硬度と耐摩性を持たせる為、タングステン(硬度)、モリブデン(粘り)、バナジウム(組織を細かく均一)にするために添加したもの。
鋼を微粒子粉末にし溶解することにより均一な微細組織が出来、硬度HRC63?64度という高硬度の焼入れが可能になり(通常60度前後)強靭で刃こぼれに強いハガネになり切れ味に違いが出る。

また静刃が山型のマウンテンエッジ、動刃側にもベアリングの入ったダブルホイールベアリング。この素材、この性能で価格はナルトシザーの半分、お得感もあるし、工場直販でしか購入できないところもなんかパティエンスに似てるような気が・・・・・・・

僕に影響されてかスタイリストたちも新たに1本、2本、シザーが増えてるし、k-dashの特徴の一つでもあるんだけど1年生からカットの練習は欠かせない。毎回カットではないんだけど僕の意向で何回かに1回は練習時にカット!テーマや課題はないんだけど、一般的な慣例として美容師学校卒業してサロンに就職。シャンプーから入っていってグレイカラー、ファッションカラー、矯正などの薬剤塗布、ワインディング、このへんまでで約2年、これくらいから徐々にカット練習が一般的かな?

でもせっかく国家試験でカット練習してきて、ある程度鋏に慣れてても普段カット練習しないからその感覚はまったく忘れてしまうでしょ?だから月に一度でもいいからテーマを決めずにカット練習。スタイリストを夢見てヘアカタなんかで最近のスタイル切ってみたりね! これ結構楽しいみたい^^


給料安いし、自分の時間ないし、でも立派なスタイリストになりたいって夢見てこの道に入るわけでしょ?だからこういう時間すごく必要だと思ってる。でも一つだけ僕が言わせてもらってるのは、カット練習してもいいけど、一つだけ禁止事項!

それは美容学校で購入した国家試験用のシザーでは練習させない!

「カット練習したかったら新しく鋏買って!」
これ高いシザー買えっていってるんじゃないの!でも絶対に切れる鋏で練習して欲しいから!美容学校時におそらく1、2万円程度で購入したハサミだと思う。ウィック何体も切って、これくらいのハサミだとほぼ使い捨てだと思う。こういうハサミで何時間練習しても絶対に上手くはならないでしょ!

スタイリストの中にはウィックで練習するシザーは安いものでなければ勿体無いっていう話きくんだけど、絶対にそうは思わない。練習して練習してハサミがだめになるくらい練習したぶん、絶対に自分のためになってるから!スタイリストにデビューしたときにお客様だって絶対満足してくれるって!

だってハサミダメになるくらい練習したんだったら美容師としての勲章でしょ?スタイリストに上がるとき新しいはさみまた買おうって気に自然となるんだって!

10分、15分で仕上げるカットだったらいいけど、たかがカットじゃないし、カットだけでも他の美容室とと違いを出したいしね!

お客様だってスパスパ切れるはさみで絶対に切ってもらいたいよね。

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セニング2本、ドライでもウェットでもOK!
下のセニングは30%、上は10%。10%のセニングは両刃なの。抜けが最高!
4本で締めて100万円。特注だからしょうがないけど、でもスタッフの鋏はほぼ同じ仕様でハイス鋼7万円前後、セニングは5万円前後だからかなりお得なシザーです!
この価格でも質的にはナ○トシザーには絶対に負けないって!
(ハヤシシザーの職人さん談です)




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