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社長のひとり言 

美容師のためのケミカル&サイエンス

2008年01月 | ARCHIVE-SELECT | 2008年03月

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最近の還元剤の流行?

スピエラが衝撃的にデビューしてからちょうど2年、最近の還元剤の流れで「パーマ」で髪を傷ませない。この傾向が強く出ているのだと思います。

前処理や中間、後処理による処理剤にてダメージ防止する方法と、還元剤自体が傷まないような商品の開発。処理剤では出尽くした感があるのでメーカーはそれぞれ工夫しながら後者を商品化しパーマ比率をなんとか向上させたいって気持ちが強いのかな?

実際に色々な還元剤を使ってみて、サロンワークの中でそれほど「すごいなぁ」というものは現在のところないのですが、もちろん処理剤があるのでこういった物を使用するよりも質感、お客様の満足度は得られているのだと思います。

ではなぜパーマや縮毛矯正で髪は傷んでしまうか?各メーカーさんは百も承知で、アルカリによるダメージを問題視しています。

今までの還元剤は髪に作用させるため必ずアルカリ剤を添加しています。これは還元剤が髪の疎水部分を通過させるためには必ず必要になります。

よくスピエラはどこがいいのですか?といまだに質問されるのですがスピエラの場合両親媒性のためこの疎水部分に馴染みがよく通過できるためアルカリ剤の必要がない。それどころかアルカリ領域よりもpH4くらいに下げたほうが効率も良くなるという特性も併せ持っていることから、今までのパーマ理論、工程ががらりと覆ってしまう、と当時は思っていました。

シャンプーやトリートメントしかり今の流れは弱酸性、必然的にパーマ剤もその流れを汲んでいて、各メーカーが処方してくるパーマ剤に置いては今後益々この流れが強くなっていくのではと思っています。

要するにアルカリ領域ではなく中性または酸性領域でのパーマ施術。コレが主流。


ちなみにpH7、pH5のチオグリコール酸類、システイン類のウェーブのでかたはやはり×。
かわいそうな位でていない。

12種類の還元剤のうち、酸性領域でウェーブが出るのはシステアミン塩酸塩とチオグリセリンのみ。チオ乳酸も酸性領域では脱落。

システアミンとチオグリセリン、それぞれの特徴を加味するとどっちも甲乙つけがたいのが正直な感想。システアミンもナ○ノさんがチオグリセリンのプレゼンなどで施術時のタンパク質の流失量が、と解説していますがコレは使い方次第では当てにはならない。前処理の問題だったり、還元度の問題も含め、チオグリセリンにもデメリットがあるわけだし。

今回パティエンスではシステアミンがもうすぐ発売になるんですけど、後発でこのチオグリセリンももう少し深く突っ込んで研究してみようと思っています。

パティエンス、というか僕の考えの元で今回システアミンが商品化になるのですがこれは美容師、すなわち施術する側の使い勝手、色々な毛髪に対応するべく応用力という点では特筆していると判断の上、でもチオグリセリンがもし本当にシステアミンには無いようなメリットがあるのであれば、是非ラインに加えるつもりです。

図解を交えながらパート2にて公開していますので参照してみてください。

http://excelpatience.blog111.fc2.com/blog-entry-46.html


| 日記 | 13:34 | comments:2 | trackbacks(-) | TOP↑

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新規還元剤のキルビー法によるウェーブ効果実験

今の美容業界、パーマの需要が非常に少ないのが悩みの種?っていう話が製造メーカーさんの口からよく聞きます。以前の事は知りませんが今の倍くらいのパーマ需要があったのに、年々減少をたどり今の水準になってしまってるらしいのですが業界自体誰もがパーマの比率を上げるため色々な工夫をされています。

そのためにスピエラしかり新規の還元剤の開発も盛んに行なわれていて、このような実験なども行なわれているんですね。

今回はキルビー法によるウェーブ効果の実験結果を内緒で入手したのですが、これは発行元が還元剤では日本のシュアの90%以上を占める佐○木化学のもので意図する実験の内容やどんなことを確かめたくての実験だったのかが痛いようにわかる気がします。

僕自身もつい最近まで一般に毛髪科学書に乗っているような事項しか知らなかったといっても言いと思います。しかし近年のお客様の髪のダメージの多さから、既存品では対応できないケースもあり自分自身で使いやすいような還元剤をパティエンスのラインナップに加えたいとこの2年間いろんな情報を集めて、それを試してってやってきたわけです。

今回はシステアミンの溶剤を発売するに当たってもシステアミンとは何?ッていう所から入っていって色々な特徴を元に、お客様の髪を施術するにあたりどのように生かしていけるのか?一般的にはシステアミンを好んで使う美容師さんは少ないのですが、いじって行くうちにどっぷりとハマってしまった感じがあります。

ただ勘違いしてもらったら困るのですがパーマ、還元剤はすべてシステアミンでっていう気はさらさらないんです。美容師の好き嫌いもあると思いますが、チオ系も大好きですし、髪質によって混合したり、部位により使い分けたりすることで対応力は数段増してきたんですよね。

特徴を最大限生かしながら、また短所もあるわけで、そう臭いの問題。それらの問題を自分ではクリアできたので今回”パミーラ”とい商品が誕生したわけです。


話が途中になってしまいましたが、しょうさん?と読めばいいのかなぁ。コメントありがとうございます。どこのメーカーさんなんですかね?

それと一生ボクと会えないなんて書いてもらっちゃうと悲しいじゃないですか?
わかりませんよ(笑)

もしかしてこの先なんかのタイアップとかで一緒に仕事するかも知れな
いじゃないですか?
今は完全に美容師さん向けのブログになってしまっていますが一般の方も見てくださって」面白い」ってメールをもらったりとか多いんですよ!



またまた話が戻りますがおそらくこの記事、話が長くなり1度に書ききれないと思うので何回かにわけ掲載しますね。

キルビー法によるウェーブ効果実験。まずこんな器具を使用します。
これがキルビー器具!
エバーロッドではなく、手のひらにのるくらいの大きさの毛髪変形器具です。


キルビー


使う還元剤は次の通り

1.チオグリコール酸アンモニウム
2.DL?システイン
3.システアミン塩酸塩
4、チオグリセリン
5.チオグリコール酸グリセリル
6.チオ乳酸
7.チオプロピオン酸グルセリル
8.メルカプトプロピオン酸
9.チオタウリン
10.ヒポタウリン
11.グルタチオン

上記の還元剤を純分換算で7%、28%アンモニア水を1ml添加。それをpH9pH7、pH5になるようにMEA(モノエタ)とクエン酸10%溶液で調整し試験液を作ります。

ここまで説明してもうピンと来る方もいると思います。レベルや知識のの高い方かな?
わかった方はコメントにてご回答下さい。

以前このブログで紹介した「チオタウリン」と「ヒポタウリン」などのデータも入っており興味深いですよね?

 http://kd6301jp.blog66.fc2.com/blog-entry-53.html

補足なのですが、このチオタウリン、毛髪や体の中の細胞内で優れた働きをするのですが、とにかく原料の価格が高くて断念しました。

スピエラやシステアミンもチオなどの還元剤と比べると非常に高い部類に入るのですが、それでも1kgあたりん万円、でもチオタウリンは1kg40万円。毛髪の変形剤としては高価過ぎて使えません^^


ではどのようにしてウェーブ効率を測定するのか?

ウェーブ効率=100?(100×(b?a))÷(c-a)= (%)

a.器具の第1ピンから第5ピンまでの長さ 2.35cm
b.カールした毛髪の5山の長さ
c.カールした毛髪を直線に伸ばしたときの長さ6,8cm


ボクも内緒でいただいた資料なのですべてを公開して説明することはできないのですが、僕なりの解釈をいれて次回に続きます。

| 日記 | 16:52 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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毛髪ミネラル検査

行ってきましたよ?^^
毛髪ミネラル検査に!

縁があって日本でこの検査を行なっている会社の副社長さんを紹介してもらいました。
どんなものなのか紹介したいと思います。

アメリカでは1万人以上の医師が注目し最先端の予防医学といわれています。
最近”覚醒ミネラル”ってどうですか?と質問されるのですが、髪に良いか悪いかは別として髪の中でこのミネラルがどんな役割をしているのか?そしてどんなことがわかるのか?

毛髪科学の本などを見ると毛髪成分の1?8%が微量元素といわれています。いわゆるミネラル分。髪の役割として色々な説があるのですが、そのひとつとして人は栄養素を取り、いらないものを尿や糞、汗などで体外に排泄します。しかしこれらでは排泄しきれない微量元素が髪を通して体外に排泄する機能も有しています。

なぜ毛髪からかというと

・ 血液や尿に比べて、変質する心配がない
・ 長期にわたる栄養の摂取状況を総合的に把握できる。
・ 毛髪中に含有されているミネラル量は、血液や尿の100倍ほど多い。
・ 血液のようにホメオスタシス(恒常性)の影響を受けない
・ 体内のミネラル量の変化がストレートに反映されている

中国では「血の余り」と呼ばれるように、ホメオスタシス(体内恒常性)の作用を受けることのない血中成分の排泄物で構成され、血液や尿よりも体内のミネラルバランスを正確に投影します。

血液や尿の検査では測定が難しい微量有害金属の測定も毛髪検査により可能となり、自分自身の栄養状態を正しく理解し欠乏や過剰となる栄養素について対処することは、代謝機能の正常化を素早く回復し体力・自然治癒力・抵抗力の強化につながるということらしいです。

日本では水俣病が公害病と認定されたことをきっかけに毛髪分析の活用が始まり、毛髪の特性を生かし、麻薬検査やヒ素検査(和歌山カレー事件)など警察の科学捜査でも活用されています。
また、環境省では母体の水銀蓄積による胎児への影響調査のため2002年秋から毛髪分析でデータを採取しています。

ただ短所もありパーマやカラーによる物理的な損傷がある場合には正確のに測定できず、髪のない方も(笑)^^

検査の結果ミネラル年齢は39歳。実際よりも多少若いんですけど毎日の飲酒、タバコも吸うので、このミネラル年齢に反映されているという事でした。

別にストレスもなく、いたって健康らしいのですが・・・・・



今回検査が終わって専属のお医者様とお話させていただきました。毛髪について結構突っ込んだお話もさせていただいたのですがちょっと安心した部分もありました。

お医者様って毛髪の事など微塵も考えてなく、パーマやカラーで傷んでしまった髪は切ればよいってくらいにしか思っていないとずっと思っていたんです。

でもそのお医者様、なんか妙に詳しいの。髪の事。出てきましたよ。ケラチン、ナイアシン、亜鉛、シスチンにシステイン。おまけにグリシン、メチオニン、チロシン、銅まで!

普通カウンセリングは5分くらいらしいのですが、意気投合しちゃって30分も!
一番興味持ったのがお互い癖毛のお話。

その先生いわくは、キレイな直毛に必要なものは何はさておき「ケラチン」。毛根で髪の毛を作る際アミノ酸をケラチンに加工するわけだけど、このケラチンを作る際に大きく関与してくるのがナイアシン(ビタミンB群)。

お酒を飲んだときに肝臓でナイアシンが大量に使われてしまうため、大人になってからクセが強くなったという方がたくさんいるという事。またクセ毛の人がこのケラチンに関係するナイアシンの生成が少ないっていうデータも出てるとか!

今、縮毛矯正をして技術がどうとか、髪のダメージがどうとか、キレイに伸びたとか伸びないとか?

お客様には良く「1度矯正したら次から生えてくる髪が直毛ならいいね」なんて冗談で言ってるけど、自分では30年経っても無理でしょうって思ってたけど・・・・

最後にボクの質問!

「先生、あと10年位したら医学的に薬の投与でクセ毛は治るようになりますか?」の質問に

「無理でしょう。あなたがイチニン者でやれば?」

だって!

でもどうかなぁ?結局何と何の栄養素が足らないからってサプリメントなどを売るらしいので、商売っ気丸出しですよね?

大手の美容室でこの毛髪ミネラル検査やってるらしいのですが・・・・・


まだまだ縮毛矯正はぼくらの出番ですよね(笑)^^





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トリートメントを考えてみる

皆さんは「トリートメントとは何?」と聞かれて何て答えますか?


トリートメントってシャンプーの後に櫛どおりを良くしたり、髪をサラサラにしたりっていうのが一般的なとこでしょうか?お客様も同じように考えてる方が多くいらっしゃいます。

でも僕らが考える「トリートメント」ってものすご?く深い意味があるんですよ。
シャンプーの後にリンスよりも効果があるのがトリートメント?ではなく辞書などでTreatmentを引いてみると【手当てする】【治療する】って出てきます。

だからシャンプー後にするのがトリートメントではなくて、髪の状態を見てビビリ毛を治したり、PPTが最大限効果的に作用するような縮毛矯正もある意味トリートメントに位置付けていて、もちろん前処理、中間、後処理においてすべてがトリートメントなんですよね。

今K-dashのトリートメント比率はカラー、パーマ、縮毛矯正で97%をずっと維持していますが、スタッフもある意味お客様の髪の事を第一に考えると薦めざるを得ないというか当たり前にトリートメントコースになっています。

講習などで美容室さんに伺うのですが、特にアシスタントさんと話していて感じる事はお客様に提案するときにためらってしまうらしいのです。

従来、美容室でのトリートメントってたとえば【硬い髪用】【柔らかい髪用】【ノーマルヘア用】【ダメージ毛用】あってこの4種類。チューブから出して手で塗布して洗い流す。
価格は1000円とか1500円。

でもコレってお客様がこのトリートメントを購入してご自宅でもできるわけです。仮に300gで3000円のトリートメントがあったとしてロングヘアであってもせいぜい10gか15g、原価150円。

そりゃスタッフだって気が引けるでしょ?

ましてや、トリートメントだけの施術はほとんど無くパーマやカラーとのセット価格。ブローをしたりセットしたりはパーマやカラーの施術料金に入ってるわけだから!

だから講習の時にK?dashはトリートメントだけに来店して下さるお客様が多いと言っても信用できないわけ。

先日、練馬から横浜に引っ越してしまったんだけど、横浜からわざわざ石神井公園までいらしてくださっているお客様とお店でお会いしたんですけど、そのお客様は癖が強く、3ヶ月ペースで縮毛矯正に来て下さってるお客様。
でも一番最初にご来店のとき、お金の持ち合わせがなくトリートメントはしないと言ったお客様。、

「縮毛矯正って思った以上に髪が傷むので今日はトリートメントサービスしちゃいますね」
「でも、内緒ですよ!」

初対面でこんな事言うなんて自分でも変だと思うんですけど、でも髪の事を考えると絶対にトリートメントして欲しい。
ボクはK?dashの最高責任者だからできることなんだけど。
でもそのお客様、それから来るたび、必ずトリートメントコース。おまけに最近は店販のシャンプー、トリートメントまで使ってくださっていて、お客様と髪に対する考え方が一致したというか、本当に信頼してくださっている様子が手に取るようにわかります。

ましてボクはちょこっとお手伝いで付かせていただいただけで、これはスタッフのお陰なんですけど!


だからメニュー提案とか、○○トリートメントと称してお金だけをいただくんではなくて、やっぱりお客様との信頼関係を築くアイテムなのかなぁ???

| 日記 | 20:25 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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