FC2ブログ

社長のひとり言 

美容師のためのケミカル&サイエンス

2007年12月 | ARCHIVE-SELECT | 2008年02月

| PAGE-SELECT |

≫ EDIT

酸とアルカリ

コメント返信遅くなりすみません。

門田さん<

お気遣いありがとう。
あまり難しく考えず、とにかくやってみて失敗繰り返して。気が付くといつの間にかできるようになってますよ^^
皆、はじめは頭が混乱。でも徐々にわかるようになるんです。焦らずゆっくり行きましょうネ!
ボクも協力できるところはさせていただきます。

住田さん<

質問の答えですが、確かにタンパク質やアミノ酸などPPTが髪に吸着し仕上がりの髪の色が落ち着いた色になるのだと思います。
それともうひとつの原因として髪のpHもあると思います。カラーやパーマで髪が傷んでパサパサになる。髪の中では脂質だったりケラチンをはじめ栄養分が抜けてしまっています。同時に
髪のpHも変化していて、カラーの褪色により明るくなってしまっているから。


矯正の1剤お流し後など髪が黄色味を帯びている経験多くあると思います。チオの1剤による色落ちかな?って思うぐらいに。でも2剤処理して仕上げてみるとそうでもなかったり・・・・

髪はアルカリに傾いたり、酸性に傾くと膨潤や収斂作用の他にも色味も微妙に変化します。pH試薬などはこの特性を利用しています。

そこでちょっと簡単にできる実験。pHによる化学反応です。用意するのはコレ!


画像-002


紫キャベツ、米酢、重曹(炭酸ナトリウム)、コーヒーフイルター10枚、綿棒。


画像-001


まず染料を採取します。紫キャベツを千切りにし水を入れ沸騰させずに10分ほど煮ます。その後水きりネットで濾すとご覧のような濃紺の「アントシアニン」に出来上がり。

アントシアニン は植物界において広く存在する色素、アントシアン 果実や花の赤、青、紫を示す水溶性色素の総称)のうち、アントシアニジン がアグリコンとして糖や糖鎖と結びついた配糖体成分のこと。高等植物では普遍的な物質であり、花や果実の色の表現に役立っている。フラボノイドの一種で、抗酸化物質として知られる。

ポリフェノールの一種で、植物が光合成する際に作り出す色素や苦味の成分です。ブルべリーに多く含まれ目の疲れによいとされていますが、All Aboutなどで調べてみると次の通り。

アントシアニンの機能は、視神経の働きを支えているロドプシンという色素の再合成を促して、疲れ目を改善し視力を向上させる。また、太陽からの有害な紫外線から植物内部を守るため、ブルーベリーの皮の部分に特に多く存在し、活性酸素の生成を抑制する。アントシアニンを体内にとると、視力改善に加えて、血液浄化・血液循環をよくする作用もある。黒豆と煮汁の中にはアントシアニンが大量に含まれ、赤ワインポリフェノールの正体もこのアントシアニンである。


この色素の中にコーヒーフイルターを10枚ほど束ねてアジサイの花を作り浸し、ドライヤーで乾かします。

画像-006


画像-007


そして綿棒に付けた米酢をこの花びらにつけるとご覧の通り赤紫色に!米酢は酸性pH2。酸性に反応しています。一方アルカリには?という事で重曹を水に溶かし(pH8)花びらにつけると今度は青色に。

画像-008


画像


写真で黄緑色の部分はちょっといたずらしてパティエンスのシステアミン”パミーラ”。見事なアジサイの出来上がり!

紫陽花は色取り取りできれいな花だけど、土壌が酸性では赤や紫に。アルカリの土壌では青や緑に。不思議だけどこれも立派な化学的根拠の元。


話を戻しますけど、カラー毛はpHによっても微妙に色が変化します。カラー剤に配合されている染料は1種類ではなく何種類もの染料が必ず使われていてこのアントシアニンのようにpHによって変化するんですね。

住田さんのいう仕上がりで色が落ち着くというのは髪のpHがしっかり等電点まで落とせてるっていうことでもあるんじゃないんですか?

クエン酸処理、好きですもんね。住田さんは^^


次回は『過酸化水素』について。矯正、デジ、カラーの2剤と髪に塗布いたしますが、本当に髪に残留するのか?を考えてみたいと思います。

色々な実験を試みてみたいのですが、実験に使う過酸化水素分解酵素?????
ものすごい優れもの!過水除去目的ならヘマチンは足元にも及ばない。
製造元は大手○○重工業。これ以上言ってしまうとまた怒られるし、真似されちゃうからって(@@)

もうすぐ手元に届くのですが、もしかしたら次の新商品?

補修剤を出しているメーカーやmixiなんかでも残留過水がダメージに繋がるなんて良くいわれていますけど、これも明確な基準もなければどっからの根拠なんだろう?

もし、本当に残留しやすいのであれば、解決できる商品必要になりますよね?

矯正剤、還元剤、バッファ酸リンスが出来上がるのでこれが加われば完璧かも?!

| 日記 | 18:36 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

バッファ酸リンス発売!

明けましておめでとうございます。
新たな1年が始まり皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

僕はといえば正月三が日は温泉に浸かってゆっくりできたのもつかの間、5日から仕事が始まればまた次から次ぎへとやらなければいけない仕事が山積み。ブログを書く暇もなくまた今年も例のごとく「これではいけないんじゃない」病は治ってなく(鳴)

今年は僕のプライベートなこともブログにかけたらいいなと思っています。早速なのですが今日の東京は朝から雨。午前中で雨は上がるとの予想なので急遽PCに向かってブログを書き始めています。
なぜ?今僕は通勤にオートバイを使っているから。車と違い渋滞がないしお店間の移動はすごく楽チン。プライベート用にホンダの06年式のCBR1000RR、通勤用にはビッグスクーターと2台を乗り別けています。片道約35km往復で70km。便利な反面一番嫌いなのは雨、という事で雨が上がるまでパソコンに向かっています。

1.jpg


モンスターバイク。国内使用ながらフルパワーに改造。それに合わせてマフラー、チェーンも交換、172馬力の文字通りの怪物!

車もかなりマニアック。普通では乗らないような車に乗っていますけどそれでもバイクが好き。
運転してる時は他人とも話せないし、音楽もない。耳に入ってくるのはエンジン音と風の音だけ。それがたまらない。常に頭の上には「死」という文字が浮かび上がる。でもそのスリル感がたまらない・・・・・・・

でも正直ポジションが辛い。もう年なのだと思う。50歳過ぎたらゆったりハーレーでもという気持ちもあるのですが、もちろん着る服なんかにもこだわって、ガルニやクロムハーツなんかのアクセサリーなんかもいいかも?

でもまだ心のどこかに若さがあるからスーパーバイクに乗って、そしてたまにサーキット走ったり、峠攻めたり。何よりも負けず嫌い。K?dashはバイク通勤禁止してないんですけどスタッフに。免許取りたいっていうスタッフには勤務時間でも教習所に行け、なんて言ったりしちゃう。

スタッフとたまに一緒に走っても負けず嫌いが露骨に出てしまう。でももうバイク暦30年ですもんね^^




コメントありがとうございます。
志内さん熊本に行ってもがんばってくださいね!
和田さんこちらこそよろしくお願いいたします。

最後になってしまいましたが今度パティエンスからバッファ酸リンスを発売しますが、僕が考える酸リンスという事でちょっとだけ紹介いたします。
以前ブログに酸リンスは薬局でクエン酸を買ってきて使ったほうがマシだよ。見たいなことを書きこんな事を言うと矛盾が生じるかもしれません。でも本当の事をお話しなければならないこともわかってください。他のメーカーさんで酸リンスに力を入れてる商品知りませんし、使ってみて良いと思えるものもありません。それでいてそこそこ価格も高い。であれば薬局でってお話をしたのです。

酸リンスを使う場面ですがまず前処理、ダメージ毛でアルカリ残留や金属石鹸の(シャンプー、トリートメントなどの)被膜除去。ただpHを急激に下げてしまうと毛髪に負担もかかるし、施術前なのであまりpHを落としてしまうとのせる薬剤や使うPPTの反応にも影響すると思うので酸の濃度には気をつけなければなりません。

それにパーマの中間水洗後の酸リンス、そして後処理での酸リンス。

前処理、中間処理で使用する場合にはクエン酸で充分と思います。でも後処理で使用する酸リンスについてはちょっと違うこだわりがあります。

酸リンスを使用する際pHコントロールだけ考えていると後日ダメージが進行しひどい目にあった経験もあります。pHコントロールと考えるのは×。

ではどんなものか。pHコントロールはもちろんなのですが僕が考えるクエン酸とは酸の濃度なのです。いわゆる「酸濃度」

酸といわれるものにはさまざまなものがありレモンをはじめクエン酸、酢酸、塩酸、硫酸など酸と付くものはたくさんあります。そこで酸の実験を試みました。


pH測定表


酸濃度をわかり易いようにいうと、酸リンスで使った酸がどのくらいアルカリに耐えられるか。なんらかの要因でアルカリが髪に入ってきてもそれを跳ね除けられるこれがバッファ効果のある酸リンス。せっかく施術後にpHを等電点近くに持ってきても少量のアルカリ価におかれた状況ですぐに酸が消えてしまうようでは酸リンスの意味がありません。持久力というか多少のアルカリ要因も跳ね除けられる酸リンス、理想だと思います。

簡単に説明いたします。この表は各酸リンスを水で希釈しpH3に調整。パティエンスのサンリンスだけは等電点であるph4.5とちょっと高めです。

各酸リンスにpH9.3のコールドパーマ1剤を1滴づつ添加していきそれぞれpHを測定。どれくらいアルカリに耐えられるかという実験です。

まずクエン酸とレモン汁。1滴入れるとガツンとpHhaあがってしまいます。酸濃度が薄いといえます。意外だったのがお酢。ミツ○酢です。なかなかpHは上がらない。酸濃度が濃く持久力は高い。ここには出ていないのですが同じ食物酢であるリンゴ酸も同じような結果でした。

特質すべきは我パティエンスの酸リンス。5滴、10滴入れてもまったく変わらずpH4.5をキープ。最終的には1:1まで4.5のまま。いくら良い処理剤、PPTを使ってもこの最後のpHコントロールがおろそかでは良い仕事できない。ましてや一時的にpHが下がっても施術したカラー剤やパーマ液によって数日後にはアルカリがジワジワではやはり毛髪は傷んでしまいます。

強い薬剤は毛髪を傷めてしまうといわれる所以はこの後処理に問題ありという所見です。施術は強い薬剤を使いガツンと反応させダメージ要因を残さず除去。基本中の基本に基づいた商品ラインナップです。還元剤を発売するに当たってのなくてはならないグッズなのです。


昨年末、色々な方とお話する機会があり年末の挨拶でね。またまた貴重な情報をいただきました。還元剤をはじめ日本のパーマ基材の90%のシェアを持つ佐○木化学さん。スピエラを昭和○工さんとタイアップで販売代理を行なっている。ここまで言ってしまえばわかる方はわかると思いますが、スピエラはっきり言って「不振」らしいです。むしろまったく売れないって!
当初の予定を遥かに下回ってるそうです。これには僕も頷けます。

話題性があった商材だけにメーカーさんは商品はだすものの追加注文が鈍いんですって。むしろシステアミンの方が好調らしい。これには僕も興味深々。売れ行き好調ってことはどこか大手が何かシステアミンで出してくるのかな?ってね^^

でも今度発売するシステアミン性能、使いやすさは抜群ですので心配ないかな。自信作です。ロットを2段階下げる必要もありません
それでいて傷まない。傷んだ髪でもしっかりカール!

今まで健康毛にはチオ、傷ませたくない、傷んだ髪にはシステインなんていわれていました。でも本当は・・・・・・・

システインはカール形成が弱くなんていわれていますが、これは頷けます。でも実際にはシステインだけの還元剤ではほとんどカールは付きません(笑)
システインの特徴として製造後時間と共に結晶化してしまいます。そこでそれを防ぐため安定剤というか、結晶を起こさないようにという事で薬事法上1%までチオグリコール酸の配合が認められています。皆さんのサロンにシスありますよね?有効成分見てみてください。必ずチオグリコール酸配合されていますよ。

実はシスに配合しているチオグリコール酸の1%でカールをつけてるようなもんですよ。だからシスは傷まない?僕は思いません。それであれば傷まないようにチオでウェーブ形成したほうが遥かにキレイなパーマがかかるっていう理念です。

メンバー制のブログの方で近日、佐○木化学さんからマル秘で出ているチオ、シスをはじめスピエラ、システアミン、チオグリセリン、チオ乳酸に至るまで各還元剤のウェーブ効率、ダメージ度などのさまざまなデータを紹介しようと思います。還元剤の中で一番優れているものは何か?一目瞭然ですよ!自信を持ってパティエンスの商品をお薦めできる理由がおわかりだと思うので!

| 日記 | 14:06 | comments:2 | trackbacks(-) | TOP↑

| PAGE-SELECT |