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社長のひとり言 

美容師のためのケミカル&サイエンス

2007年11月 | ARCHIVE-SELECT | 2008年01月

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システアミンHCl(2)

珍しく2日連チャンでブログの更新!

11月なんかわずか2回の更新にもかかわらず毎日覗いてくださる方がいて申し訳ないなぁってまたまた反省しています。
アクセス解析で都道府県がわかるんですけど、東京、神奈川をはじめ、ごめんなさい埼玉、千葉もです^^
北海道、福井、石川、長野、三重、岐阜、大阪、高知、鹿児島、愛知、岡山、広島、長崎、このあたりの方ほんとに毎日見てくださってるようで僕もビックリしています。
またヤフーをプロバイダーで使っている方は都道府県はわからないのですがやっぱり毎日覗いてくださる方が大勢います。

あっ、これ俺の事?って思われている方もいると思いますけど本当にありがとうございます。「更新もできないんならブログなんて書いてんじゃねえよ」ってぼくなら更新もろくにしないブログなんかに2度と行かないと思うし、でも頻繁に訪れてくださってるのはやっぱり新しい記事に興味を持ってくださっているってことですよね?

冗談半分ではじめたブログですけど、こういう方たちがいらっしゃる限りもっともっとブログをもりあげることの大事さを実感している今日この頃なのですが、同時に元気の源をいただいていると心から感謝しております^^

来年の目標、ブログに関しては今の月5000件のアクセスを10000件まで伸ばしていこうって決意してしまいました。そんなわけで今日もブログを書いています。


最近サロンワークの中でのマイブームは何といっても「システアミン」!
使い方もカール形成だけでなくカラーが入りにくいグレーヘアの方の前処理、褪色しやすい髪質の方のカラーの前処理。固くてボリュームが出やすい髪質の方は柔らかくまとまりやすく「髪質改善トリートメント」として、後からのせる薬剤の浸透促進効果としたり。

なぜ今システアミン?って僕自身おもってしまったのですがハマればハマる程、なぜみんな使わないんだろう?って疑問すら感じてしまいます。

還元剤でありながらカールだけではなくまったく違う使い方が出来てしまう。他の還元剤ではあり得る話ではないから・・・・・・

てなわけでカール形成の実験をしてみました。

画像 1


毛束を使った実験なのですが、14レベルのブリーチ毛、キューティクルは毛先から根元までまったくありません。このような髪のお客様がパーマをかけにこられたら皆さんはどんな方法でどんな薬剤を使ってパーマを施術しますか?

条件は今の状態よりも毛髪を傷ませない。その上でしっかりとした弾力のあるウェーブを形成しなければなりません。やっぱりチオ系?システイン?それともスピエラ?

今回スピエラでの実験は行なっていませんが、確かに膨潤させないので傷みは出ないと思いますけどスピエラではきれいな弾力のあるしっかりしたウェーブは出せないのでは?

そこで「システアミン」

でも勘違いしてもらっては困るんですけど今各メーカーさんから出ているシステアミンの溶剤では思うような施術は出来ません。なぜ?僕が体験済みだから。
だから、システアミンの良さを最大限発揮できる商品ってことで開発してるわけで
「本物だけを知るあなた(美容師)のための」 for you who knows only the realthing

これパティエンスの商品にも印刷されているキャッチコピーなんですよ!
こんなに良い商材なのに本当にもったいない。使えば使うほど今ズッポリはまっています。なぜ大手のメーカーさんがシステアミンでもっと良いものを出してこないのか?
こぞって今はスピエラ、スピエラでしょう?スタイリング剤で有名な大阪のあのマ○ダムも後発でスピエラを商品化ですって!
僕もスピエラに関しては比較的早い段階からテストさせてもらってたんだけど今でも良いとは思えない????
本当に不思議でしょうがありません。

スピエラを気に入ってお使いの方ごめんなさいm(??)m




システアミンの1剤のスペックは次のとおり


pH9、アルカリ剤はモノエタノールアミン、キレート剤、メルカプト臭の消臭効果としておが屑由来のティートゥリー系オイル、これ添加でまず臭いの問題クリア。美容師の手の臭いもかなり低減。っていうかまったく問題なし!

この1剤をアクアヴィータで割り、さらにモイストパティエンス、ソワキュート、アルファソリューションを1gづつ添加すると表示名称は次のように!


水、システアミンHCl、加水分解ケラチン、(ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)ヒドロキシ加水分解ケラチン、ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解ケラチン、イソステアロイル加水分解シルクAMP、ヒドロキシ加水分解シルク、(ジヒドロキシシリルメチルプロポキシ)ヒドロキシ加水分解コラーゲン、尿素、ラウリル硫酸Na以下省略

となるわけで、髪を見て触って施術する美容師が薬剤を作っていくわけ。だから面白い。
たとえば毛髪に強度を出したいって思えばこれにカチオン。レストアーゼγやガンマルファを添加。キトグラスもまた面白い質感に!


画像 2


このようにキューティクルのない、ましてやハイカラーの14レベルの毛髪にチオ、あるいはシスでカールを作ろうと思っても間違いなくキレイなリッジは出ない。

一番いけないのはカールが付かない⇒長時間放置⇒挙句にチリチリ広がる⇒ダメージしてしまう。この工程は最悪。いくらお客様の要望でもこうなったらパーマじゃない(笑)

チオとの比較ですが、同じようなレベルのものでpH9、アルカリ度3.5ml、還元度6%
放置はそれぞれ20分、中間水洗後低濃度酸リンス処理(アルカリを弱アルカリに振る程度)後、1%濃度の液状の過水、5分後お流し、アフターでのトリートメントは一切なし。

そして仕上がりの比較

画像 3


2剤お流し後、コーミングせずドライヤーにて軽く乾かした写真。拡大してみると

<チオ>


画像 4



<システアミン>

画像 5


一目瞭然、解説する必要もなく。
キューティクルのない髪にチオを持ってくるとこのように独特?な仕上がりに!

どうしてもカールが付かない。まとまりがなくなる、広がる、再現性に欠ける。数日後の状態も容易に想像が出来てしまいます。

ただなぜシステアミンがこのようにキレイにしかも傷まず弾力のあるカールを作れるのか?これ理論的に裏付けあっての事。毛髪の構造自体にまつわる還元反応に!この辺の理論は今、パティエンスとお取引させていただいているサロンさんには来年早々「新商品発表会」と称して解説及び実際に施術して体験していただこうと思っています。

でも悲しいかな既存のシステアミンを使ってもここまでの違いを出すことは出来ないって断っておきます^^


このブログを見てもう一度「システアミン」を見直し、パティエンスの商材導入検討されているサロンさんがあれば限定30店舗くらいが一杯と思いますけど、是非講習させていただければと思っています。

前回の記事と合わせてもう一度検討するだけの価値はあると思いますよ!

http://kd6301jp.blog66.fc2.com/blog-entry-80.html





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システアミンHCL

板橋のときわ台店もオープンして半年たち、ここに来て嬉しい悲鳴というかメチャクチャ忙しい毎日。いつしかサロンワークが主になり、パティエンスの業務がおろそかになってしまう。
夜になると疲れてしまいグッタリ・・・・・・・
ついついブログの更新は後回しになってしまう自分に腹立たしい!

何ヶ月か前は「なんでお客様来ないんだろう?」って口癖のように出てきた言葉!そろそろスタッフも増員しなければいけないのに、完全にオーバーワークのスタッフたち。

本当にありがたい話なのですが、仕事しながら
「えっ、またお客様?」
「最近、なんでこんなにお客様来るようになったんだろう?」30分、1時間お待たせしてしまったり。自分だったら文句言って帰ります、普通に(笑)


この何日かの出来事で、既存のお客様のお子さんがガムを髪につけてしまったと電話がありました。担当のスタッフが
「社長、どうやったら取れますか?」ってあわてて聞きにくる。

こんな事聞かれたことありますか?みなさんは!

ガム噛んでてチョコレート食べるとガムが溶けて無くなってしまうのご存知ですか?
これがいいか悪いか定かじゃないんですけど、
「チョコレート温めてガムが付いてるところに擦ってみて」ってアドバイスしたんですけど、ものの5分もしないうちにまた電話があり嬉しそうな声で
「キレイに取れました。社長さんにありがとうございますといってください」って!

理論的に考えてみたこと無いんですけど、これ自分の子供に体験済みのこと。

おそらく、板ガムとチョコレートの融点に。ガムは口の中では柔らかくても口から出して冷えるとかたく固まりますよね。そこにチョコレートが加わると何らかの化学的な反応があるんだろうと思います。

普段、日常生活の中にも興味深いことってたくさんあります。こんなことがあるとヘアケアにもこういうことってフィードバックできたりね^^

たとえば、何かの処理剤を毛髪内に入れ込みたいとき、合わせて使うと溶け込みやすくなりガツンと入ってしまうようなものたくさんあるような気がします。こういう知恵が商品に加わると見違える商品になったりして(爆




やっとブログを更新できたので今日はシステアミンについて少し記事にしたいと思います。一般にシステアミンって美容師さんたちの中でどのようなイメージとして存在しているんだろう?

うちのスタッフや現場の美容師さんたちに聞いてみるとだいたい返ってくる言葉は次のようなもの。間違った認識や、既存商品の質の悪さに毛嫌いしてしまって・・・・・・

●システアミンは分子数がチオをはじめ他の還元剤に比べ小さいため緩める箇所も違う。

●美容師の手荒れや頭皮に対する感作性が悪い

●化粧品扱いのカーリング剤なのでウェーブ効率が悪い。このためロットは2段階落とさないとカールが付かない。

●医薬部外品ではなく化粧品なので2剤がいらない

かと思うと2段階落とさないと狙ったカールがでないと言いつつ「高還元低膨潤」なんて言われていますよね。確かにシステアミンHClのもともとのpHは6、でもカーリング剤として使用するには感作性の問題でこのpHでは商品にはならず僕の知る限りpHは8.5?9のものがほとんど。決して低膨潤ではありません。


これみんな思い違い。

まず、分子数が小さい?実は小さくない。通常システアミン配合のカーリング剤はシステアミン塩酸塩(システアミンHCL)なのでシステアミンに塩酸塩が付いています。システアミンだけなら確かに分子数は76。しかしシステアミンHClの分子数は112になりますので決して小さいわけではなくむしろシステインと同等。

システアミン塩酸塩(HCl)     NH2-CH2CH2ーSH・HCl

システアミン             NH2-CH2CH2-SH

化粧品扱いだからロッドの選定を2段階落してっていうのもどうかと?
システアミンの特徴としてウエーブ形成力は他の還元剤よりも断然強く、低濃度にもかかわらずカールを形成できるのが特徴。

ただ既存の商品のほとんどはメルカプト臭の問題からマスキング効果を狙ってシリコーン類を配合、これにより仕上がりの質感を向上し手触り感を上げる目的で添加。システアミンの濃度も1%台に留めているわけだから狙ったカールなど出るわけも無く、その結果ロット2段階下げ無ければカール形成するわけもなく。

ましてやシリコーン配合すればただでさえ残留しやすいシステアミン、マスキングするのはいいけど、被膜により水洗くらいじゃ落とすことは容易ではなくなりダメージに繋げてしまう。

もう一点腑に落ちないは既存商品のシステアミンは1剤、2剤、3剤まであるものが多いのですが、1剤は還元剤、2剤は酸化剤(臭素酸塩)3剤消臭剤、これもわかるのですが、なぜ酸リンスが無いんだろう?メーカーの臨店講習でも酸リンス、一言も出てきません。

1剤(還元剤)はシステアミンですがpHは9前後、このまま使えば2剤の反応が薄い^^
臭素酸(ブロム)を使用するのであればpHコントロールは?
確かに化粧品扱いで過水の2剤は薬事法上認可はおりません。過水との組み合わせでは商品に出来ません。でもそれであれば2剤の前に酸リンスでしょう?

実際にシステアミンを試してみているわけですが、最大の特徴は

●チオグリコール酸、システインなどに比べ実はカール形成力及び縮毛矯正力が強い

●チオグリコール酸、システインに比べ毛髪に対してのダメージが少ない

●非常にしっかりとした弾力のあるカールを形成

●アルカリカラーの色落ちが非常に少ない

●ヘアマニュキュアの色落ちが非常に少ない

●他の還元剤に比べ毛髪に柔軟性が出て仕上がりの手触りが良い

●前処理を施すとカラーの色が非常に濃く染まる(浸透促進効果)


簡単に特徴を挙げると以上です。次回はなぜこのような現象がおきるのか?他社の特許や文献をまとめて検証していければと思います。

次回はどのような場面でどんな使い方をすればよいか、毛束を使った実験でチオと比べどのように仕上がりが違ってくるのか実験時の写真を交えて詳しく記事にしていきます!

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